「ゴッドちゃんの場合」2002/8/27 up

1. なぜ成犬を選んだか

色々なサイトを見ていると、成犬よりも子犬がもらわれていくほうが圧倒的に多いので、子犬はほかの方にもらっていただける可能性があるので、子犬はほかの方にお任せして我が家では成犬を迎えることにしました。
それと、我が家はマンション住まいで、自営をしていて、お客様が時々お見えになるため人馴れしたおとなしいワンコでないと難しいと感じたためです。

2. 迎えてみた感想

＜主人の感想＞
思っていた以上に良いワンコでした。
正直言ってこんなに立派なワンコがなぜ今まで家族を持てなかったのか不思議に思いました。
我々にはもったいないくらいのワンコです。
性格が穏やかで、めったに吠えません。ちばわんさんのＨＰによる紹介そのものでした。

＜私の感想＞
以前からとっても犬と暮らしたかったので、そばに犬がいるだけで、毎日幸せ♪そんななかに子犬と成犬の違いなんて何もありません。

確かに子犬はその容姿や仕草、やることなすことすべてかわいいです。子犬から犬を育てたことがある経験上、本当にそう思います。でもその反面、しつけが大変だと思います。なにしろ彼らは好奇心旺盛で、こちらの都合などなにも考えず行動します。それに対して一から手取り足取り教えていくようなものですから。くわえて言葉が通じませんし。
対して成犬ははっきりいって楽です。ある程度の犬にとっての常識というか、社会性というかがすでに備わっています。成犬はなつかないと言うのは真っ赤なウソです。こちらが愛情を持って接してゆけば、愛情で答えてくれます。「あなたのことが大好き！」と態度で示してくれます。

本当にこの子を里子に迎えてよかったなと思います。今ではこの子なしの生活は考えられません。この子を里子に出してくださった皆様に心から感謝です。

3. これまでのエピソード

＜主人のエピソード＞
一度、家から脱走したことがあります。少しあけておいた玄関から逃げたのです。
やばい！！玄関を開けてみると、さっそうと悠々と走っているゴッドが見えました。後を追いましたが、見失いました。２人で手分けして探しました。暫く探しても見つかりません、そんなに遠くにいったはずはありません。

ひょっこりどこかの庭から頭を上げてこっちを見つけたワンがいました。
ゴッドです。

刺激をしないように、優しく笑顔で「ゴッドちゃーん」と呼ぶと例のごとくノロノロとやってきました。
だいたいゴッドは、ノロノロしているのです。
話はそれますが、彼女はガンコです。掃除などしていて、「ちょっとどいて」といっても移動しません。つったっているときは、どかそうとするとしゃがんでしまいます。

ノロノロやってきたゴッドが私の射程距離内に入ったとたん、私は形相を変えて叱りました。
悪気は無いと思いますが、ひとつ間違うと車にひかれ、電車にはねられるという環境です。勝手に出ていってもらっては困るとお尻をひっぱたきながら切々と彼女に語りました。彼女も分かったような顔をしていました。

しかし、木曽川に行ったときにも、川原で離したらピューと走っていってしまいました。
どうも、シラサギを追わねばならなかったようです。彼女を捕まえるのにとても苦労しました。

今まで自由にできたことに制限を加えているようで、彼女も生活環境を理解するのに苦労しているように思います。でも最近は積極的に脱走しようとはしません。ちゃんと、散歩を待っているようになりました。
やっぱり、ゴッドは賢いよい子です。

＜私のエピソード＞
一番心に残っているのはこの子が我が家にやってきてまだ３、４日目のことです。
その日、私は朝から出かけていていませんでした。そして夫も夕方に出かけ、一人で２～３時間ほどお留守番をしてもらっていました。ちょっと心配だったのですがどうしても出かけねばならず、短時間だから大丈夫だろうということで、家を空けていました。
そして二人とも用事が終わって、落ち合って、一緒に家に帰ってきました。

そうしたら！
なんとしっぽを振って出迎えてくれたんですよ！まだ我が家にやってきてほんの少ししかたっていないのに！あのときはとっても驚くと同時に、とっても嬉しかった。「家族だと認めてくれているんだ」本当にそう思いました。

次は私たち夫婦が（恥ずかしながら）取っ組み合い状態のすさまじいけんかをしたときのことです。ゴットは、もうびっくりしながらしっぽを振って二人の間に割って入ってきて、「やめてやめて！！」というかんじで二人のそばをまとわりついて離れませんでした。
それでもこちらはそんなことにかまっていられず、けんかをしていましたけど、内心驚きながらけんかをしていました。少し落ち着いて話し合いをしだしたら、「大丈夫？大丈夫？」といった感じでおろおろと主人の所に行ったり、私の所に来たりを繰り返していました。

仲直りをしてから、二人でゴットに謝りました。すごく悪かったな～と反省して、「心臓の悪い（フィラリアの）この子にこんな思いをさせちゃいけない」と心に誓いました。
それ以後は、口論だけのけんかをしているときでもそばを離れません。心配そうに二人のそばに交互に様子を見に来ます。「けんかはやめてね」というようにいつも甘えてくるように甘えてきます。
それを見ると「この子のためにもけんかはだめだなあ」と思いますけど、なかなか…(^_^;)